シラフで世の中眺めたら

何よりお酒が好きなのに、妊娠のため禁酒となりました

つわり

私は判定薬が陽性になった妊娠4週から、安定期に入る妊娠16週までつわりが続きました。10月末から、お正月が終わるくらいまでです。

 

結局1度も吐くことはありませんでしたが、いつも胃の調子が悪く、おなかが空くと特に気持ちが悪くなるといういわゆる食べづわりでした。いつ吐くか、という恐怖は常にあり、疲れているときはマジで吐いちゃう5秒前になることもありました。

 

食事はいつも通り、何でもおいしく食べられました。妊娠前と何か変わったことがあるとすれば、とにかく果物を欲したことです。りんごみかんバナナキウィ、スーパーに行くたび何か果物を買って帰りました。お酒を買わなくなるのでエンゲル係数が下がるかと思いきや、普段買わない果物に圧迫され逆に増えてしまいました。

ベタに柑橘系を買うことが多かったですが、甘夏に八朔、いろんな種類がありますね。くるねこさんのやり方で皮をむいて食べてます。

ほかには、フラフラしてあんまり歩けないのにびっくりしました。外を歩いていると頭の上から5倍の重力がかかっているような、身長が1メートルくらい縮んだような感覚でフラフラして、どこかに座りたいとベンチを探し、キョロキョロするばかりでした。

 

何より、これは妊娠初期から臨月までずっとですが、何もしたくない、、とにかく不安不安というマタニティブルーが強かったです。涙もろいし。

妊娠したといっても、育つかどうかはわかりません。人間が人間であるかぎり自然流産は仕方のないことで、安静にしていても防げないことです。わかっていてもそれが怖くて怖くて、家から出る気になりませんでした。基礎体温が高いうちは大丈夫だろうと、1日に何度も体温を計っていました。

 そんな時、産婦人科医である宋美玄さんの妊娠記録を読みました。妊娠しても週1回東京から岡山に出張したり、つわりでゼリーしか食べられないまま外来で診察を続けていたとかいうのを読んで、そんなに動き回っていいんだな、、!と衝撃を受けベッドからむくりと起き上がったこともあります。

 

つわりの症状が人それぞれ違うのも、胎児からのメッセージであり母体に必要なものなんだろうとぼんやり思います。マタニティブルーがきつかったとはいえ、私には、静かに内省する時間がきっと必要だったのです。 

 

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